「東京のど真ん中で、二日間だけスウェーデンを体感できる」というテーマのもと、東京都港区の在日スウェーデン大使館で行われたSweden Day in Tokyo 2012。
スウェーデン商工会議所20周年を祝すために開催されたのだが、単なる商業イベントではなく、来場者が参加できるスウェーデンのお祭りとしてスウェーデンのナショナルデーに合わせて開催された。
そもそも、スウェーデンと日本はしばしばその関係性の近さが話題にあがるが、震災以降価値観の変化が日本の随所に見られるようになり、その方向性の一つの在り方として、スウェーデンのなかに未来を見たい、というのがこのイベントを通しての個人的な隠れテーマだったと思う。
このイベントをお手伝いにするにあたり、さまざまな資料を読んだり、話を聞いたりしたのだけれども、そのなかでもっとも衝撃だったのが、若い世代の能動的な政治への参加や社会制度への関心の高さだ。
2010年の選挙の際には実に8割近い投票率が若者世代(18歳~24歳)においてあるのだ。ちなみに日本のそれは3割強。当然その数値が高ければ高いほど政治家は無視できない。社会福祉制度や教育、男女平等などさまざまなシステムの先進性が多々とりあげられるけども、与えられるだけでなく自分たちで住み易い国に変えていく、という姿勢の結果なのかもしれない。
日本の若者たちよ、僕らはどうだろうか。この国の現状を憂い、変化のないことを嘆くだけでなく、自分たちで動き、変えて行く、その意志の意味をここでいま一度考えたい。
スウェーデンのデザイン、家具、音楽、ファッションは、日本で大きな注目を集めていますが、実際にスウェーデンのカルチャーを身近に体験するという機会はあまり多くはありません。そこで、スウェーデン商工会議所20周年を記念するとともに、エキシビション、イベント、メディアを通じてスウェーデンを体感できる機会として、Sweden Day in Tokyo 2012を開催しました。
企画・運営 :
MEDIA SURF COMMUNICATIONS
松井明洋 (MEDIA SURF COMMUNICATIONS)